三菱自動車燃費不正「納税不足約7億円」―高市早苗総務相

2016年9月7日 11:06

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記事提供元:エコノミックニュース

 高市早苗総務大臣は6日の記者会見で、三菱自動車の燃費不正問題で新たに8車種の不正が8月末に発覚したが、自動車取得税、軽自動車税など、地方税への影響について「不正のあった8車種のうち3車種について『自動車取得税のエコカー減税』『自動車税のグリーン化特例』などの修正が生じ、納税不足額が発生することになる」と答えた。

 高市総務大臣は、不足額は「一定の前提を置いた上で機械的に試算すると、自動車取得税が5億円程度、自動車税が2億円程度になると見込んでいる」とした。

 また、不足額の解消では「三菱自動車が負担するということを前提として、具体的な納付方法などについて早急に調整していくことになる」とした。高市総務大臣は「6月下旬に燃費値が修正された軽自動車4車種の取扱いと同様のものになると考えている」とした。

 また、この日の会見で、高市総務大臣は7日に岩手県を訪問すると発表した。台風10号で大きな被害を受けている。高市総務大臣は「被災直後は捜索救助活動を最優先していただくということで、訪問することを控えていた。今後は復旧・復興への取り組みが必要となる。私から出向き、消防及びライフラインを担当する総務大臣として、避難者の声や地元自治体の要望を伺い、被災地の復旧・復興に対する支援の取り組みや災害を未然に防止する手立ての強化を加速したいと考えている」と語った。(編集担当:森高龍二)

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