NASA、HPEの保守サービスに不満。セキュリティレベルが低下しているという指摘も

2016年8月30日 09:31

印刷

記事提供元:スラド

taraiok曰く、 NASAは2011年、当時のHP Enterprise Services(現HPE)と25億ドルでACESプログラムに基づいたPCや携帯端末などの提供および保守のための契約を行った。しかし、NASAはHPEの提供するサービスに不満を持っており両社の関係が悪化、NASAのセキュリティにも影響が出ているとの指摘があるようだ(Federal News RadioArs TechnicaSlashdot)。

 米国政府機関のビジネス機器を外部業者が保守するには、ATO(An Authorization to Operate)という認証を受ける必要がある。しかし、NASAのRenee Wynn CEOは、HPEに対してこの認証許可を出さず、HPEのATOは7月24日に失効したという。そのため現在HPEには「制限付き」ATOが付与されているそうだ。政府機関が大手代理店にATOを失効させるというのは前代未聞だとしている。

 原因はACES契約条件に関する意見の相違で、具体的にはHPEが提供するサービス内容にNASAが不満を持っているという。たとえば、2016年4月現在、NASAの53,000台以上(うち38,000台以上はACES契約中)のシステムで426,000個の重要なパッチ見落としが発生していたそうだ。

 スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | セキュリティ | NASA

 関連ストーリー:
国際宇宙ステーションの後継機は誰が資金を出すのか 2015年09月30日
スペースシャトル代替機の開発遅れは予算不足が原因? ロシア・ソユーズによる輸送単価の値上げも問題に 2015年08月29日
NASAの宇宙探査向け予算、増加の見込み? 2014年12月26日
2015年度の米国科学予算、科学計算関連は大幅に増加。核融合や天文分野は減少に 2014年03月11日
米政府機関の一時閉鎖が科学分野に与えた影響 2013年10月25日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード米国セキュリティロシアNASA

関連記事