【注目銘柄】住友商事はミニゴールデンクロスを示現、下値不安が少なく配当利回り妙味も増す

2016年8月23日 15:26

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 住友商事<8053>(東1)は、ミニゴールデンクロスを示現、下値不安が少なく配当利回り妙味も増す銘柄として注目したい。

 同社グループは、金属事業部門、輸送機・建機事業部門、環境・インフラ事業部門、メディア・生活関連事業部門、資源・化学品事業部門の5つの事業部門と国内・海外の地域組織が連携し、同社グループの強みである「総合力」を発揮しながら、日本はもとより世界各地でグローバルに事業を展開している。幅広い産業分野において、資源開発や製造事業などの川上分野から流通事業などの川中分野、そして小売り・サービス業などの川下分野に至るまで事業領域を拡大し、バリューチェーンを構築している。

 昨年度からスタートした中期経営計画「Be the Best, Be the One 2017」(BBBO2017)では、「目指す姿の実現に道筋をつける」ことをテーマとして取り組んでいる。課題と正面から向き合い、経営改革を着実に実行するとともに、成長戦略を推進し、より強固な収益基盤を構築している。グループ一丸となって、速やかに成長軌道への回復を図り、「目指す姿」の実現に向けてまい進している。

 8月1日大引け後に発表した今2017年第1四半期業績実績は、売上高が9210億4400万円(前年同期比2.2%減)、経常利益が375億9000万円(同65.6%減)、純利益が226億6000万円(同72.4%減)に着地。

 今17年3月期業績予想は、売上高と営業利益については明らかにしていないが、経常利益が1700億円(前期比21.3%増)、純利益が1300億円(同74.4%増)を見込んでいる。配当予想は50円(第2四半期末25円、期末25円)継続を予定している。

 株価は、3月8日につけた年初来高値1263.5円から6月28日に年初来安値975.5円と調整。8月3日安値995.1円と売り直されて上昇。ミニゴールデンクロスを示現。出直る気配となっている。財務省8月4日受付の大量保有報告書で三井住友信託銀行株式会社が62,559,530株(5.00%)取得したことがわかっており、日銀のETF買いに絡んで、1000円割れが底値として意識された感はある。今17年3月期第1四半期は、銅やニッケルの価格低迷などが響き大幅減益だったが、足元では資源価格が持ち直しており、収益改善が期待される。今期予想PER10倍台・PBR0.66倍と割安感があるほか、配当利回り4.5%と利回り妙味も増しており、水準訂正期待される。下値不安は少なく買い妙味が膨らみそうだ。(N)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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