米利上げは今年も1度だけにとどまる可能性?

2016年6月3日 22:45

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記事提供元:フィスコ


*22:45JST 米利上げは今年も1度だけにとどまる可能性?
 3日発表された5月非農業部門雇用者数は+3.8万人にとどまった。失業率は4.7%に低下したが、平均時給の伸びは4月実績と同水準の前年比+2.5%にとどまった。5月の不完全雇用率は9.7%で下げ止まった。

 市場参加者の間では、15万人程度の増加であれば、追加利上げを妨げる要因にはならないとの声が聞かれていたが、想定外の悪化となったことで6月の追加利上げの可能性はほぼ消滅した。一部の投資家は失業率が4.7%まで低下したことで賃金上昇の圧力は今後高まる可能性があると指摘しているが、数カ月程度の観察は必要かもしれない。

 一部の市場関係者は6月も7月も利上げはなく、9月、10月も怪しくなったと見ており、昨年同様、年内の利上げは12月の一度だけにとどまるのではないか?と警戒している。《MK》

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