1-3月期GDP一次速報値は予想を大きく上回る、日銀はどう対応するのか?

2016年5月18日 10:01

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記事提供元:フィスコ


*10:01JST 1-3月期GDP一次速報値は予想を大きく上回る、日銀はどう対応するのか?
 18日発表の1-3月期実質国内総生産(GDP)一次速報値は、市場予想を大きく上回る前期比年率+1.7%と発表されており、成長率は昨年7-9月期以来のプラスになった。企業の設備投資は予想以上に弱含みとなったが、個人消費は(民間消費支出)は予想を上回った。輸出はやや順調であり、経済成長に寄与した。

 ただし、個人消費が今後堅調さを増すとの見方は少ないようだ。また、新興国の減速や米利上げが世界経済に与える影響は予測困難であるため、輸出が順調に推移するとは言い切れず、今年後半の経済成長率は再びマイナスに落ち込む可能性がある。

 経済成長率の鈍化は物価見通しにも影響を及ぼすと予想されており、日本銀行は6月に追加緩和に踏み切るとの見方は少なくない。一部の市場関係者は、「1-3月期GDP一次速報値は予想を大きく上回ったが、日銀は6月の会合でマイナス金利拡大などの追加措置を講じる」と指摘している。《MK》

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