米中古住宅市況の今後 利上げの影響は表面化するか?

2016年4月21日 17:21

印刷

記事提供元:フィスコ


*17:21JST 米中古住宅市況の今後 利上げの影響は表面化するか?
 全米リアルター協会(NAR)は20日、3月の中古住宅販売は年率換算で前月比+5.1%、533万戸に達したと発表した。市場予想は530万戸程度だった。米中古住宅市場はまずまず堅調であることが確認された。

 ただし、3月の中古住宅中間販売価格は前年同月比+5.7%(22.27万ドル)に上昇しており、住宅購入者の負担は重くなっている。米中古住宅市況が急激に悪化する可能性は低いとみられているが、販売価格が上昇を続けた場合、住宅購入を見送る動きが広がるのではないか?との声が聞かれている。

 現時点で米利上げの影響はないとみられているが、2017年にかけて金利は段階的に上昇する可能性があり、一部の投資家は販売価格の低下を含めて米中古住宅市況が大幅に悪化することを警戒している。《MK》

関連記事