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2月の貿易収支、2428億円の黒字―2カ月ぶり黒字
貿易収支の推移を示すグラフ。収支を算出するための1月の輸入、2月の輸出・輸入は速報値。(財務省「貿易統計」をもとに編集部で作成)[写真拡大]
財務省が17日発表した2月の貿易統計(速報)によると、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は2,428億円の黒字となった。黒字は2カ月ぶり。輸出、輸入とも減少したが、原油安で輸入の減少幅が上回った。
貿易収支のうち、輸出額は前年比4.0%減の5兆7,034億円だった。減少は5カ月連続。全体への寄与が大きかった品目として、船舶は同37%増加したが、鉄鋼が同24.1%減、鉱物性燃料が同29.35減、科学光学機器が16.6%減だった。
輸入額は、同14.2%減の5兆4,606億円だった。減少は1年2カ月連続。原油安で、液化天然ガスが同43.5%減、原粗油が同33.3%減、石油製品が同31.8%減と、大幅に減少した。
地域別では、米国との貿易収支は同4.3%減の6,041億円の黒字で、3カ月ぶりに黒字幅が減少した。輸出は同0.2%増で、品目としては自動車、医薬品などが伸び、鉄鋼、自動車の部分品などが減少した。輸入は同5.1%増で、原動機、航空機類などが増加し、穀物類などが減少した。
EUとの貿易収支は334億円の赤字で、5カ月連続の赤字となった。輸出は同9.2%増で、船舶、自動車、自動車の部分品などが増加した。輸入は同14.2%増で、医薬品、自動車などが増加した。
アジアとの貿易収支は、1,768億円の黒字で、2カ月ぶりに黒字となった。このうち、中国との収支は3,824億円の赤字となり、赤字幅は同50.5%増加した。赤字は4年連続。輸出は同5.1%増で、自動車、金属加工機械、原動機などが増加した。輸入は同20.8%減で、衣類、通信機、半導体等電子部品などが減少した。
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