原発250キロ圏で避難まで瀬戸際の事故だった―菅直人氏

2016年3月13日 20:28

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記事提供元:エコノミックニュース

 東京電力福島第一原発事故当時、総理だった菅直人衆院議員は「この事故で原発観、人生観も大きく変わった」とブログに綴り「福島第一原発事故は東京を含む250キロ圏に住む5000万人が避難しなければならなくなる瀬戸際の事故であった」と振り返った。

 そして「東京を含む日本の約3分の1の地域が人間の住めない状況を想像してほしい」と原発事故が取り返しのつかない問題を起こす怖さを訴え、原発ゼロ社会実現と使用済み核燃料の問題への取り組みを求めている。

 菅元総理は原発観について「3・11までは人間の力で制御可能と考えていた。しかし、実際に福島原発事故を経験して、その考えが間違っていたことをいやというほどに知らされた」と書き込んだ。

 そして「今でも多くの関係者は『原発は制御できる』と言っている。しかしそれは『想定の範囲内』の事故であって、『想定外の事故』ではない。福島原発事故は想定外の地震、津波とされているが、今後もいろいろな『想定外』が起きうる」と過信に陥ることを警戒する。

 菅元総理は「チェルノブイリやスリーマイル事故は人為的ミスが原因だった。航空機やミサイルによる攻撃、テロによって原子炉を暴走させる恐れなど意図的に事故が発生することも十分に考えられる。事故が無くても使用済み核燃料の放射能による影響は世代を超えて残る」と原発が現況抱える問題、これを解決することこそ、必要なのだと提起した。(編集担当:森高龍二)

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