中国:預金準備率0.5%引き下げ=株式マーケット安定に期待

2016年3月1日 10:17

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記事提供元:フィスコ


*10:17JST 中国:預金準備率0.5%引き下げ=株式マーケット安定に期待
中国人民銀行(中央銀行)は2月29日、金融機関に対する預金準備率を0.5%引き下げ
ると発表した。3月1日付で実施し、主要金融機関の預金準備率は17.5%から17.0%に
変更される。今回の引き下げで市場に供給される資金は、6000億~7000億人民元(約
10兆2900億~12兆100億円)に上る見通しだ。市場では、「株式市場を支える要因に
なる」と期待されている。

<「金融緩和持続」のアナウンスメント効果も>
これに先立ち人民銀行の周小川・総裁は先週、「金融緩和スタンスは穏健ながら
やや緩和の状態にある」とコメント。財政部の楼継偉・部長も「金融政策は適度に緩
和の状態にあるべき」との認識を示すなど、このところ金融緩和の継続を示唆する要
人の発言が相次いだ。
こうした発言の直後に預金準備率が引き下げられただけに、「今後さらなる金融
緩和が打ち出されるシグナル」と受け止められている。

【亜州IR】《ZN》

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