【チャート診断】新日鐵住金は短期妙味でも中期は上値難しそうだ、中国経済がポイント

2015年11月20日 09:54

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 新日鐵住金<5401>(東1・売買単位100株)は去る9月末に株式併合を実施したことで以前に比べ値動きは軽くなった。しかし、株価は主力株の中では低水準のまま。中国経済の動向がカギを握っているようだ。

<株価歩みと現在位置>

 今年9月末に10株を1株に併合し売買単位も100株とした。権利修正値での中期チャートは概ね3000円を挟んだ大きいボックスの展開。上値は2013年12月の3560円と今年6月の3505円でダブルトップを形づくっている。

 一方、下値は14年10月の2433円だったが、今年9月に中国ショック時安値を切って2122.5円まで下げた。

 短期の足どりでは9月安値のあと10月26日に2608円までボトムから約23%戻した。直近で25日線(2455円)の近くでのモミ合いとなっている。

 現在の位置は、主力株の目安とされる2007年高値9640円に対しては僅か2.7合目という低い位置にある。年初来高値(2608円)に対しては9.6合目水準である。

<マーケットの視点>

 日経平均採用の優良銘柄の中では、07年高値に対し大きく下に位置するなど出遅れが指摘されている。その一方で16年3月期利益を減額したことにみられるように、「中国経済減速」を警戒している。

<方向&短期・中期判断>

 16年3月期の営業利益を7月に発表した第1四半期時点の予想からわずか3カ月で大きく減額した。今期営業利益は第1四半期には3700億円と予想していた数字を2500億円へ大きく減額した。1株利益も282.8円の予想から196.0円とした。配当は未定。

 問題は中国経済減速が底打ちしたか、それとも継続するかである。減速が続くようなら上値を追うことは難しいとみるべきだろう。短期的には優良株比較から3000円台まで戻りはありそうだが、中期的には下値県でのモミ合いとみておくのが無難だろう。中国経済の動向を見ながらの展開が予想されそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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