ECBは12月に追加緩和の可能性、目的はユーロ安か

2015年10月23日 23:07

印刷

記事提供元:フィスコ


*23:07JST ECBは12月に追加緩和の可能性、目的はユーロ安か
 ECBのドラギ総裁は22日に行われた会見で「最新のマクロ経済予測が入手できる12月に金融緩和策を再検証する必要がある」との見方を示した。ECBは以前から「必要なら行動する準備がある」との方針を表明しており、市場関係者の間ではECBは12月に行動するとの見方が急速に広がった。

 ドラギ総裁は追加緩和の実施を確約していないが、金融緩和に関する何らかの手段が講じられることはほぼ間違いないとみられる。市場関係者の間からは「ユーロ安によってインフレ率の鈍化を阻止することが追加緩和の目的ではないか?」との声が聞かれている。

 ECBが動くならば、日本銀行も動くことが予想される。日・欧の追加緩和によってドル高が進行した場合、通貨高の影響を懸念している米国にとっては喜べない展開となるかもしれない。《MK》

関連記事