【話題株】地盤ネットHDが騰勢強め関連株「理外の理の相場」も、横浜市の大規模マンションが傾いた件を機に一斉高の様相

2015年10月20日 10:01

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

 地盤ネットホールディングス<6072>(東マ・売買単位100株)が前週後半から急伸相場となり、14日、19日はストップ高となった。横浜市の大規模マンションが傾き、杭(くい)打ち工事の不備が明らかになった問題を受けて、同社への需要が増えるのではないかといった期待や思惑が膨らみ活況相場となっている。実際に受注が増加するかはさておき、株式市場には「理外の理の相場」といった言い回しがあるだけに、一段と値幅妙味を増す可能性がありそうだ。

 今期予想PERは30倍台に乗り、たとえば類似銘柄とされる応用地質<9755>(東1)の10倍台半ば、川崎地質<4673>(JQS)の20倍台との比較では割高だ。ただ、業績動向を見ると今期は営業・経常・純利益とも3割増の見込み。応用地質は今期減益含みであり、川崎地質は強含む程度の見込みのため、増益率の高い分、期待が上乗せされていると見ることもできる。

 報道を総合すると、この問題を受けて、杭(くい)打ち工事を実施した旭化成建材は過去3000件の案件を調査し直すと伝えられている。建設業界はオリンピックの東京開催に向けて建設業界の人手不足や機材需要が言われる中で、戸田建設<1860>(東1)は16日に業績予想の増額修正を発表して週明け19日はストップ高。日経速報ニュースでは、地盤ネットHDの談話として「業者だけでなく一般消費者からの問い合わせもある」と伝え、イメージ以上に地質調査関連銘柄の事業環境も好転してきた可能性はある。

 2015年8月に上場した土木管理総合試験所<6171>(東2)は19日に上場来の高値を更新し、地質系ではないが構造計画研究所<4748>(JQS)も動意を強めている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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