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8月の消費支出、2.9%増。3ヶ月ぶりにプラス
国内の個人消費が緩やかな回復傾向を示した[写真拡大]
国内の個人消費が緩やかな回復傾向を示した。8月の猛暑の影響により季節商品の売り上げが伸びたこと、さらには天気のいい日が続いたことにより、外出する人が増え国内パック旅行や外食、飲料が伸長したことにより、2日に総務省が発表した8月の家計調査(速報)の1世帯(2人以上)あたりの消費支出は29万1156円、物価の変動を除いた実質で前年同月比2.9%アップという結果であった。前年同月を上回るのは、3ヶ月ぶりのこととなる。
こうして3ヶ月ぶりに消費支出が増えた背景には、自動車の購入や住居の修繕など、高額な支出が増えたことや、猛暑が続いたことによりエアコンの売り上げが伸びたこと、飲料やアイスクリームなどへの支出が増えたことなどがある。そのほか、天気のいい日が続いたことにより、国内パック旅行や外食が増えたことも大きな要因となっている。
項目別に見てみると、エアコンなどの「家庭用耐久財」が前年同月比14.1%アップ、国内パック旅行やゴルフプレー料金などの「教養娯楽サービス」が前年同月比3.5%アップ、「外食」が前年同月比2.0%アップという結果であった。また、2014年4月に実施された消費税増税の影響により低迷し続けていた「自動車等関連費」も前年同月比9.6%アップと大きく伸長、そのほかリフォームなどの「設備修繕・維持」も前年同月比26.8%アップと大幅伸長となった。
総務省は今回の結果について、8月は天候による影響が大きく、自動車などへの高額な支出が今後も増えていくか見極める必要があるとして、消費の基調判断は「消費は緩やかな回復の動きがみられる」に据え置いた。
そして同日、総務省は営業者などを除く勤労者(サラリーマン)世帯の8月の実収入を発表。それによれば、実収入は47万5369円であり、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比2.2%アップという結果だった。こうして前年同月を上回るのは、これで5ヶ月連続のこととなる。また勤労者世帯の1世帯当たりの消費支出は、前年同月比3.4%アップの31万7195円であり、2ヶ月連続でのプラスとなった。(編集担当:滝川幸平)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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