大学1~2年生が希望する就職先、「公務員」がトップ、「製造業」は低迷

2015年10月1日 14:46

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記事提供元:エコノミックニュース

多くの企業が10月1日の「内定式」を控え、就職活動も大詰めに入った。今年は経団連加盟企業の採用スケジュールが後ろ倒しになったことで、中小企業が早くから内々定を出す一方、8月以降に内定を出した大企業に学生が流れる事態も起きている。

多くの企業が10月1日の「内定式」を控え、就職活動も大詰めに入った。今年は経団連加盟企業の採用スケジュールが後ろ倒しになったことで、中小企業が早くから内々定を出す一方、8月以降に内定を出した大企業に学生が流れる事態も起きている。[写真拡大]

 多くの企業が「内定式」を控え、就職活動も大詰めに入った。今年は経団連加盟企業の採用スケジュールが後ろ倒しになったことで、中小企業が早くから内々定を出す一方、8月以降に内定を出した大企業に学生が流れる事態も起きている。

 このように、景気が良くなると学生の「大企業志向」が高まるといわれる。一方、まだ就活を始めていない大学1~2年生の動向はどうだろうか。インターネットを活用した与信管理を手掛けるリスクモンスターが、全国の大学1~2年生の男女365人を対象に「就職したいと思う企業・業種ランキング」を尋ねたところ、トップは企業ではなく「地方公務員」だった。2位は「国家公務員」、3位は「日本赤十字社」で、入学間もない学生たちは、大手企業というより公務員志向が強いようだ。4位以下は「日本郵便」、5位「みずほ銀行」、6位「ソニー・ミュージックエンタテインメント」、7位「三菱東京UFJ銀行」、8位「全国農業協同組合連合会(JA全農)」、9位「日本テレビ」、10位は「集英社」だった。

 調査は今年7月~8月にかけて、ウェブアンケートで実施。各業界の大手企業・組織237社を抽出し、学生に「希望する就職先」を選んでもらった。リスクモンスターのサイトには「トップ100」が掲載されている。

 業種別では、公務員がトップを独占したほか、銀行業が4社(みずほ銀行、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ信託銀行)と目立つ。また、放送業や出版社などのマスコミ系(日本テレビ、集英社、フジテレビジョン、TBSなど)のランクインが多い一方、製造業は低調だった。

 公務員と民間企業の志望度を比較すると、公務員への志望は47.2%と半数近くに達した。大学1~2年生の「公務員人気」は、かなり高い。「就職先を選定する際の意思決定手段」については、「親の意見を参考にしながら、自分の意志で決める」(44.3%)が1位となり、次いで「友人・知人の意見を参考にしながら、自分の意志で決める」(18.4%)、「自分の意向のみで決める」(16.9%)だった。安定した公務員人気の要因は、「親の意見」とも関係しているのだろう。(編集担当:北条かや)

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