10月の外食市場規模は2948億円、新型コロナ前比の改善が続く

2024年12月1日 16:47

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 ホットペッパーグルメ外食総研が10月の外食市場規模を発表。2カ月ぶりに関東、関西、東海圏の全てで前年同月を上回るなど、外食市場の回復傾向が続いていることが分かった。

【前月は】9月の外食市場規模は2879億円、2カ月連続でコロナ前比が回復

■外食市場は3カ月連続でコロナ前比の改善が続く

 11月29日、ホットペッパーグルメ外食総研が10月の外食市場調査を発表した。外食市場規模は前年同月比は180億円増の2,948億円となり、35カ月連続で前年同月を上回った。新型コロナ前の2019年比は93.9%で、7月から3カ月連続で好転しただけでなく、新型コロナ以降では最も回復した。

 個別の指数では、外食実施率は同0.7ポイント増の67.8%、外食頻度は同0.01回減の3.84回、外食単価は同169円増の2,873円と、外食頻度のみわずかに前年同月を下回った。

 圏域別の市場規模は、首都圏が同124億円増の1,850億円、関西圏が同48億円増の764億円、東海圏が同8億円増の334億円となり、2カ月ぶりに3市場とも前年同月を上回った。

■外食実施率・単価は性別や年齢層で増減が分かれる

 外食実施率は男女とも多くの年齢層で前年同月を上回った。その中では20代女性が77.6%(前年同期比:4.0ポイント増、以下同じ)、60代女性が62.2%(2.4ポイント増)とプラス幅が大きめ。反対に30代男性が71.2%(0.9ポイント減)、40代女性が60.9%(1.7ポイント減)、60代男性が65.9%(1.9ポイント減)と3つの層で前年同月を下回った。

 外食単価も多くの層で前年同月を上回っている。その中では30代女性が3,592円(713円増)、40代女性が2,951円(243円増)、50代男性が3,165円(248円増)、60代男性が3,421円(426円増)でプラス幅が大きめ。反対に40代男性のみ2,568円(11円減)のみ前年同月を下回った。

■和食料理店、麺類やピザ等の専業店が好調

 業態別市場規模は16業態中14業態で前年同月を上回った。伸び幅が大きめだった業種は、和食料理店(10月の市場規模:461億円、前年同月比:25億円増、以下同じ)、中華料理店(213億円、14億円増)、焼肉・ステーキ・ハンバーグ等の専業店(315億円、17億円増)、すき焼き・しゃぶしゃぶ・鍋・おでん等の専業店(68億円、15億円増)、ラーメン・そば・うどん・パスタ・ピザ等の専業店(172億円、24億円増)、居酒屋(566億円、19億円増)、バー・バル・ワインバー・ビアホール・パブ(91億円、19億円増)。

 一方でフレンチ・イタリアン料理店(205億円、5億円減)、カラオケボックス(9億円、1億円減)の2業態で前年同月を下回った。

 業態別の2019年比は、軽食主体が102.1%で9月の98.8%から3.3ポイント改善。食事主体が100.4%で同97.3%から3.1ポイント改善。飲酒主体は80.3%で同78.0%から2.3ポイント改善した。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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