伊藤忠、豪ニュー・サウス・ウェールズ州で炭鉱の本格生産開始

2015年9月4日 22:28

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伊藤忠が本格生産を開始したモールス・クリーク炭鉱の鉱区地図(伊藤忠商事の資料より)

伊藤忠が本格生産を開始したモールス・クリーク炭鉱の鉱区地図(伊藤忠商事の資料より)[写真拡大]

 伊藤忠商事は4日、オーストラリアのホワイトヘイブン・コール社(Whitehaven Coal Limited)と取り組んでいる豪ニュー・サウス・ウェールズ州のモールス・クリーク炭鉱開発事業の本格生産を開始したと発表した。

 伊藤忠によると、同炭鉱については、2010年12月7日に子会社を通じて権益15%を取得した。その後、生産開始に向けた開発を進め、今年1月に段階的に出荷を開始し、本格的な商業生産段階に移行した。また、同炭鉱から産出される石炭の日本向け独占販売権と他国向け優先販売権を権益買収時に取得している。

 同炭鉱は豪州有数の可採埋蔵量を誇り、大型資機材導入による大規模操業や効率経営による低コスト化を達成しているという。今後30年以上にわたり発電用の一般炭、鉄鋼用原料炭を生産する。生産される一般炭は、環境負荷が少ない高効率の火力発電設備に最適な「高発熱量・低灰分・低硫黄分」という品位になっている。また、生産量は現在の年産700万tから今後年産1,300万tへと拡張する計画となっている。

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