大阪ガスグループなど、滋賀県長浜市で小水力発電事業を開始

2015年7月2日 16:31

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事業スキーム(図:大阪ガス発表資料より)

事業スキーム(図:大阪ガス発表資料より)[写真拡大]

  • 5号落差工(写真:大阪ガス発表資料より)
  • 10号落差工(写真:大阪ガス発表資料より)

 大阪ガス完全子会社のエナジーバンクジャパンと、日立キャピタルは1日、滋賀県長浜市で流水式小水力発電設備の設置が完了し、一部の稼働を開始したと発表した。

 建設費などを抑えたことで、これまで難しかった民間事業者による小水力発電事業を実現できたという。100kW以下の小水力発電において、民間事業者が固定価格買取制度を利用して事業を行うのは日本で初めてだという。

 小水力発電事業設備は、長浜市高月町の湖北土地改良区が管理する中央幹線用水路の5号落差工および10号落差工に設置されている。設置容量は5号落差工が15kW、10号落差工が10kW。年間発電量は、5号落差工が約7万9,000kWh、10号落差工が約6万2,000kWh。

 発電した電力は、大阪ガスと、東京ガス、NTTファシリティーズが共同設立した電力会社であるエネットに売電する。

 設備は鴻池組が施工。流水式小水力発電装置には短期間で設置ができるJAGシーベル製「スモールハイドロストリーム」を採用した。パワーコンディショナーは山洋電気製。

 10号落差工については、近日中に稼働を開始するという。(記事:松本 茂樹・記事一覧を見る

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