コマツ、ICTの活用で全ての工程がつながる生産改革に着手

　コマツは22日、ICT（情報通信技術）の活用によって生産から販売までの全ての工程がリアルタイムに連携・循環する「つながる化」を目指す生産改革に着手すると発表した。

　IoT（Internet of Things）で見える化した様々な情報の「つながる化」をコンセプトに加えることで、安全性、生産性の飛躍的向上を図る。また、市場情報を工場に直結化し、顧客の課題解決に工場が積極的に関与していく生産体制の構築を進めるという。

　具体的には、工場における工作機械やロボットなど生産設備や生産ラインの稼働情報をIoTにより見える化し、共有データベースに集約。集約された情報に基づき、生産工程の改善案を立案して、面積生産性向上、省人化、および生産リードタイム短縮する。

　また、機械稼働管理システム「KOMTRAX」と鉱山機械管理システム「KOMTRAX Plus」を通じて市場情報を工場に直結化。車両の稼働状況やコンポーネントの損耗状況について、工場が積極的にモニタリング・分析を行うことで、部品寿命やオーバーホール実施時期の予測精度を向上させ、コマツや代理店のオペレーションの改善を促す。