文部科学省、費用を抑えた改良型「HTV」計画を発表

2015年5月25日 16:04

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 文部科学省は20日、国際宇宙ステーション(ISS)への補給に用いられている無人宇宙船「HTV」について、費用を半額程度に抑えた改良型を開発する方針であることを明らかにした(毎日新聞朝日新聞)。

 HTVはISSへの補給を担う宇宙船の一つで、最大6tの輸送能力を持つ。改良型では設計を見直すことで、輸送能力を保ったまま大幅に軽量化を図り、製造運用コストを現行の200億円から100億円程度に半減させるという。日本はISS参加国の義務として、2016年から2020年までの間に3機分の輸送を行う必要があるが、このうち最後の1機が改良型に置き換えられる。この改良型HTVは、貨物の搭載部分を置き換えることで、月面着陸機の輸送など幅広い用途にも対応可能になるとしている。

 2012年にはサイズを縮小した廉価版の報道がなされたが、輸送量を維持してとのことなので別物だろうか? また、公開されている想像図はカプセル部などを持たないシグナス宇宙船に似た形状であり、回収型のHTV-Rが完全にボツになってしまったのかが気にかかるところである。

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