三菱商事と日立、ミャンマーで鉄道信号システム一式を約24億円で受注

2015年5月18日 12:53

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ヤンゴン~マンダレー路線図(出展:独立行政法人 国際協力機構(JICA))

ヤンゴン~マンダレー路線図(出展:独立行政法人 国際協力機構(JICA)) [写真拡大]

 三菱商事と日立製作所は18日、ミャンマー連邦共和国のミャンマー国鉄と鉄道信号システム一式に関する正式契約を締結したと発表した。契約金額は約24億円で、プロジェクトは国際協力機構(JICA)による無償資金協力による資金が供与される。設備の納入完了は2017年6月末を予定している。

 今回、ミャンマー国鉄に供給する鉄道信号システムは、列車の在線位置情報を指令所にて一元的に把握するための列車中央監視装置や列車を安全に運行するための信号灯や分岐器を制御する電子連動装置、列車の接近により自動的に警報を作動させる踏切自動警報装置などで、据付工事までを行う。導入される区間は、ミャンマーの旧首都であったヤンゴンとマンダレーを結ぶ主要鉄道幹線の一部で、ヤンゴン中央駅からピュンタザ駅までの約140kmの区間である。

 ミャンマー国内では、将来案件としてヤンゴン環状線の近代化、ヤンゴン~マンダレー路線の全区間の近代化など、複数の鉄道プロジェクトが計画されている。特に今回のプロジェクト区間は、ヤンゴン環状線とヤンゴン~マンダレー路線を繋ぐ重要な区間でもあるという。

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