トレンドマイクロ、MSの「Office 365」向けセキュリティサービスを提供

　トレンドマイクロは12日、Microsoft Office 365向けのクラウド型セキュリティ対策の新サービス「Trend Micro Cloud App Security」と「Trend Micro Hosted Email Security」の最新版を6月上旬より順次提供すると発表した。

　「Trend Micro Cloud App Security」は、クラウド型のサンドボックスを搭載し、メールや共有ドライブ上での脅威に対し情報保護や情報漏えいの対策ができるMicrosoft Office 365向けのセキュリティ対策サービスである。

　Microsoft Office 365が提供するExchange Online（メール）、SharePoint Online（ポータル）、One Drive for Business（クラウドストレージ）を不正な疑いのあるファイルをクラウド型サンドボックスで解析し、標的型サイバー攻撃などに利用される未知の脅威を駆除する。既知の不正プログラムや不正なURLが含まれたメール/ファイルは、クラウド型サンドボックスで解析する前に駆除し、Microsoft Office 365経由で不正なメールやファイルが共有されることを防ぐ。

　また、マイナンバー制度に対応した情報漏えい対策機能を用いることで、氏名、住所、マイナンバーといった個人情報を含んだファイルのメール送信や、ポータル/クラウドストレージへのアップロードなども監視・ブロックする。

　併せて、不正なURLが記載されたメールや不正なサーバから送信されるスパムメールをブロックする「Trend Micro Hosted Email Security」の最新版も6月上旬から提供される。最新版は、企業/組織が自社内に設置するExchange Serverに加え、Microsoft Office365上のExchange Onlineに新たに対応、加えてクラウド型サンドボックスを搭載し、標的型メール攻撃などに利用される未知の脅威に対応する。

　ユーザ提供価格は、「Trend Micro Cloud App Security」が1,215円～/月（5ユーザ）、「Trend Micro Hosted Email Security」が540円～/月（5ユーザ）。（記事：阪木朱玲・記事一覧を見る）