伊藤忠、中国でのクロスボーダー電子商取引事業へ参入

2015年4月30日 15:34

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 伊藤忠商事、中国中信集団 (CITIC)、Charoen Pokphand Group(CPG)、中国移動通信、上海市政府傘下の上海市信息投資の5社は30日、上海自由貿易試験区を拠点として中国におけるクロスボーダー電子商取引事業への参入に向けて提携することで基本合意したと発表した。

 伊藤忠商事は、CPグループおよびCITICグループと1月20日に業務・資本提携契約を締結して以来、協業の可能性を探ってきた。中国のクロスボーダーeコマース市場規模は成長の一途を辿っており、2013年の約767億元(約1.5兆円相当)から、2018年には約1兆元(約20兆円相当)まで拡大が見込まれている。

 一方で、商品の本物保証や、商品とともに質の高いアフターサービスを提供することが求められており、消費者のニーズが変化しつつある中国のクロスボーダーeコマース市場は定性、定量の両面で大きな可能性を秘めているという。伊藤忠商事は、急激に拡大している中国のクロスボーダーeコマース市場を大きなビジネスチャンスと捉え、中国で強い基盤を持つ4社との提携を決定したという。

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