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中国:空気清浄機に巨大ポテンシャル、家庭普及率は1%未満
*08:54JST 中国:空気清浄機に巨大ポテンシャル、家庭普及率は1%未満
大気汚染がクローズアップされる中国で、空気清浄機に対する需要がハイピッチで伸びている。調査会社・中怡康時代市場研究有限公司(中怡康)がこのほど行った調査では、回答者3万2776人のうち、6割超が「空気清浄機を近く購入する」、または「購入を考えている」と回答。「購入する予定はない」との回答はわずか3%にとどまった。中国では空気清浄機の家庭普及率が足元で1%にも届かず、欧米や日韓などの先進国市場にはるかに及ばない水準。巨大なポテンシャルが期待されている。北京商報が27日付で伝えた。
中怡康がこのほど発表した「2015年空気清浄機業界白書」によれば、中国国内で販売される空気清浄機ブランド数は、14年末時点で556ブランド増加。前年の151ブランドからわずか1年で400ブランド以上増えた。市場規模も拡大。14年の国内空気清浄機販売台数は、前年比30%増の510万台に達した。増加率は前年の160%から大きく低下したものの、なお高い水準で推移。インターネット通販に限れば、50%を超える伸び率に達した。
規模が大きい有望市場ではあるものの、中国の空気清浄機市場には足元で、不安要素もある。メーカー間で繰り広げられる過当競争だ。巨大なポテンシャルを見込んで企業の参入が相次ぐ中で、シャア争いが激化。顧客を獲得しようと、誇大広告や性能の偽装表示といった不正が一部メーカーの間で横行し、業界の発展を阻む障壁となっているという。
こうした状況について家電専門家は、業界統一基準の整備が遅れている点を指摘。これが当局の市場管理を難しくさせ、企業の不正を助長していると問題視した。国も対策に動き出している。国家家用電器質量監督検験センター・総合検験部の魯建国主任は、空気清浄機に関する新たな国家基準の制定を進めていることを明らかにした。最低限求める性能指標を明確化した内容。適用面積の計算方法なども統一化させるものとなる。年内の適用を目指しているという。
【亜州IR】《ZN》
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