理研ら、国際宇宙ステーションに対デブリ用レーザーを取り付ける計画を明らかに

2015年4月22日 18:59

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 理研が国際宇宙ステーション(ISS)にレーザー砲をつける研究をしているそうだ。といっても宇宙要塞を作るというわけではなく、地球の周囲を飛散しているスペースデブリの除去を目的にしたものだそうだ(理研の発表EngadgetmailOnlineSlashdot)。

 レーザーをデブリに照射して破壊するわけではなく、スペースデブリに高強度レーザーを照射して、表面からプラズマを放出させることで軌道を制御し、減速させて地球大気に再突入させるという仕組み。使用するレーザーにはファイバーを多数並列に使う高強度レーザーを検討しているという。

 また、このシステムではISSの日本実験棟である「きぼう」に取り付ける超広視野望遠鏡を使用する。特に問題となっているのが検出の難しい0.3~10cmサイズの微少スペースデブリだが、高速に移動するスペースデブリを追尾するために望遠鏡を使用するという。

 この2つの機器を組み合わせることで、100km圏内、1cm角サイズのスペースデブリを追尾・軌道修正させて大気圏内で燃やさせることができるようだ。

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