第二の人生は60代から。早めの準備が充実度を決める

2015年4月19日 21:31

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記事提供元:エコノミックニュース

 “第二の人生”の生き方に関する調査が行われた。50代以上の人を対象に、「あなたの第二の人生は始まっていると思いますか」と尋ねたところ、全体の64%が「始まっている」と答えた。50代では28.7%であったが、60代では78.6%、70代以上92.5%となっており、多くの人が第二の人生=60代からと考えていることが伺える結果となった。

 「第二の人生でひと月あたり必要と考えられるお金」は、「20万円~30万円未満」が最も多く37.9%。ついで「10万円~20万円未満(25.8%)」「10万円未満(15.7%)」となった。「第二の人生で必要だと思われる理想の貯金額」については、全体で最も多かったのは「2,000万円~3,000万円未満」22.1%。ついで「1,000万円~2,000万円未満(17.8%)」「3,000万円~4,000万円未満(12.0%)」「4,000万円~5,000万円未満(11.6%)」「500万円~1,000万円未満(10.2%)」「5,000万円~6,000万円未満(10.0%)」となった。

  第二の人生が始まっていると回答した人に「第二の人生を始めるにあたっての準備」について聞いたところ、「準備した」と回答したのは全体で35.3%。男女別にみると、男性36.9%、女性27.0%となっており男性の方が高かった。

 「準備したこと」について聞いたところ、全体で最も多かったのは「新しい趣味を始めた」の36.4%。「趣味」について具体的には、「家庭菜園」「パソコン」「ゴルフ」「写真」となった。男性に多くみられたのは「地域の活動に参加するようになった」「車を購入した」等。また、女性は「配偶者と話し合った」「家を新築した/購入した」「引っ越しをした」等。

 第二の人生を始める準備をした人・しなかった人の両方に「第二の人生に対する満足度」を聞いたところ、準備をした人ほど第二の人生への満足度が高いことが明らかとなった。特に男性にその傾向が顕著であった。

  平均寿命の伸びに伴い「第二の人生」の時間はより長くなると考えられる。人によっては数十年続くであろうことは想像に固くない。退職後、子育て後などの第二の人生のあり方を今から考えておくのも悪くないだろう。有効回答数は2,338 件。株式会社ゆこゆこ調査による。(編集担当:堺不二子)。

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