日米の注目経済指標：日本GDP改定値はやや上方修正される可能性

*20:37JST 日米の注目経済指標：日本GDP改定値はやや上方修正される可能性

3月9日-13日に発表予定の主要経済指標のポイントは次の通り。

■9日（月）午前8時50分発表
○(日)10-12月期国内総生産（GDP）改定値-予想は前期比年率+2.2％
速報値は前期比年率+2.2％。昨年10-12月期法人企業統計では、ソフトウエアを除く全産業の設備投資額は前年同期比+3.9％。この数字を参考にすると、設備投資は上方修正される可能性があり、10-12月期GDP改定値はやや上方修正される可能性がある。

■9日（月）午後11時発表
○(米)2月労働市場情勢指数-前回値は4.9
参考となる1月実績は4.9で12月実績の7.3を下回った。労働市場は穏やかに改善しているが、賃金上昇は抑制されており、労働参加率も低い水準にとどまっている。2月については1月実績を上回る可能性はあるが、12月実績には届かない見込み。

■10日（火）午後11時発表
○(米)1月求人労働移動調査（JOLT求人）-予想は502.8万件
参考となる12月実績は502.8万件。1月予想は12月実績と同水準だが、賃金上昇への期待は高まっていない。求人件数が予想を上回った場合でも、労働市場の質的改善に対する期待がただちに高まる状況ではないとみられる。

■12日（木）午後9時30分発表
○(米)2月小売売上高-予想は前月比+0.4％
参考となる1月実績は前月比-0.8％で市場予想を下回った。自動車、ガソリン、建設資材、飲食業除く売上高は+0.1％にとどまったことが要因。2月については、一定規模の増加が見込まれているが、自動車、ガソリンを除く売上高が低い伸びにとどまった場合、市場予想を下回る可能性が高い。

■13日（金）午後11時発表
○(米)3月ミシガン大学消費者信頼感指数速報-予想は96.0
参考となる2月確定値は95.4、2月の期待指数確定値は88.0だった。3月については、大幅な改善は期待できないものの、景況感に大きな変化は生じていないとの見方が多い。市場予想は妥当な水準か。《TN》