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出遅れのJPX日経400が07年高値挑戦の展開へ=犬丸正寛の相場展望
来週(23日~27日)は、日経平均でみれば2007年高値更新の勢いから引き続き強い展開が予想される。ただ、買い安心感が強まり、「2万円は時間の問題」といった楽観ムードが強まりすぎると売方に足元をすくわれる可能性はありそうだ。
とくに、ここに来てNYダウに比べ、日経平均の強さが顕著となっている。昨年末からの上昇率がNYダウの約1.3%に対し日経平均は約6.5%と大きい。また、日経平均がNYダウに対し今年2回目の上ザヤとなっている。
しかも、最近の東証1部の出来高が20億株台後半、売買代金も2兆円台後半の理想的ともいえる水準が続いている。日経平均が2000年以来の高値値に進んだからといって40~50億株の大商いになってはいない。これまでとは違って過熱感のない高値更新の展開といえる。
背景には、このほど発表された日本の2014年10~12月のGDPが年率でプラス2.2%と3期間ぶりに回復となったことが大きい。これまで、企業々績だけの片肺飛行的な相場だったが、「景気」というもう一つのエンジンが加わり相場に力強さが加わった。
景気回復が本物と決めつけることはできないが、インバウンド需要、輸出好調による貿易赤字幅縮小、原油安効果なども加わって景気の先行きに期待感が強まっていることも間違いない。大手企業の業績好調で今年も賃金上げから消費への効果も期待される。今年1~3月、4~6月のGDPがマイナスに落ち込むことはないだろう。
物色銘柄は、GDP回復という側面からは内需関連の中低位銘柄や新興系の銘柄が注目されていいところだが、3月の配当落ちまでは現在の値ガサ優良銘柄中心の展開が予想される。その後、4月以降、出遅れ比較感から中低位銘柄や新興系銘柄が見直される展開とみられる。
とくに、指数でみれば日経平均が2007年2月の1万8300円を抜いたのに対し、優良銘柄の塊ともいえる、「JPX日経400」は、2007年2月の1万5630ポイント(20日=1万3607ポイント)に対し大きく出遅れている。
一つのシナリオとして、3月までにJPX日経400が高値を更新、その後、4~5月にTOPIXが2007年2月の高値1823ポイント(20日=1500ポイント)を更新というコースも想定されるのではなかろうか。
足元では外国人投資家、機関投資家等の高ROE銘柄の配当取り買いが継続している。個人投資家においても優良銘柄の配当取りで臨むところではなかろうか。(執筆者:犬丸正寛 株式評論家・日本インタビュ新聞社代表)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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