ヤマハ発動機、スカラロボット「YK-Xシリーズ」から全方位タイプ「YK350TW」を発売

2015年1月16日 18:39

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ヤマハ発動機が発売したスカラロボット「YK-Xシリーズ」の新製品、全方位タイプの「YK350TW」

ヤマハ発動機が発売したスカラロボット「YK-Xシリーズ」の新製品、全方位タイプの「YK350TW」[写真拡大]

 ヤマハ発動機は16日、スカラロボット「YK-Xシリーズ」の新製品、全方位タイプを同日より発売すると発表した。

「YK350TW」は、広いアーム旋回角度を持つ天吊設置のスカラロボット。これにより「YK350TW」の下方、直径700mmの範囲すべてが動作可能となるためスペースを有効活用でき、設備の小型化に寄与する。内部重量バランスの最適化とポイント間の最適経路動作により、従来機種「YK350XG」と比較しサイクルタイムを20%以上短縮した。

 また、繰り返し位置決め精度がXY軸±0.01mm、Z軸±0.01mm、R軸±0.01°と、高精度の位置決めが可能となる。高速・高精度の動作により軽量物の搬送工程を始め、小型部品の組立工程においてもタクト短縮に貢献する。

「YK350TW」は、同様の動作範囲を持つ天吊設置のスカラロボットの中でトップクラスの可搬質量5kgを達成。装置の多能化により重くなりがちなツールにも対応できる。

 同社は、本製品が電子部品をはじめとする小型部品の搬送・組立工程の高速化と装置の小型化に寄与し生産性を向上させるものとして、1年間で100台の販売を見込む。(記事:宮野 浩・記事一覧を見る

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