AppleやMicrosoftなどが設立した特許管理団体によるAndroid端末メーカーへの訴訟、取り下げに

2014年12月29日 00:38

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 AppleやMicrosoftなどが共同で設立した特許管理団体Rockstar Consortiumが保有特許を売却したことが23日に判明した。このコンソーシアムは2011年にMicrosoft、Apple、Sony、BlackBerryなどがNortel Networksが所有していたスマートフォンがらみの特許を購入するために設立した団体。Rockstar Consortiumは所有する特許を使ってAndroid陣営の各社を提訴しており、当時はこれに反訴するために、GoogleがMotorola買収に動いたと言われていた(WSJWirelessWireNewstechdirtSlashdot)。

 今回、Rockstar Consortiumは管理している特許を「RPX」という別の特許管理会社に9億ドルで売却したとのこと。このRPXはGoogleやCisco Systemsなど30社が設立した法人で、今後はRPXからスマートフォン関連の特許ライセンスが行われるようだ。また売却と同時にRockstar ConsortiumによるサムスンやLG、HTC、ファーウェイなどへの特許訴訟も取り下げられたという。今回の売却が行われた背景には、米国政府が技術革新につながらないパテントトロール企業への監視強化を打ち出したことが影響した模様だ。

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