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(中国)ネット通販の化粧品に問題多数、不合格でも販売継続
*08:46JST (中国)ネット通販の化粧品に問題多数、不合格でも販売継続
ネット販売による化粧品の売れ行きが好調な中、国家食品薬品監督総局が行ったサンプル検査で不合格となった製品がそのまま販売されている実態が分かった。偽造品も数多く出回っているという。中国新聞網が17日付で伝えた。
国家食品薬品監督総局が10月発表した検査結果によると、広州カ美楽化粧品(カは上に卜)が生産する中医薬成分を使ったクリームは、水銀の含有量が基準を超えていた。また生産年月日を明記していないことなどから不合格となり、同局は販売停止を要求。しかし、その後1カ月余り経過した現在も、通販サイト「淘宝網(タオバオ)」で販売が続けられており、この間、47件の関連商品が販売されたという。
ある店舗では、販売禁止となったクリームを8人民元の特価で販売。取引の記録を見ると、既に65点の取引が完了している。在庫件数は9831点。同クリームを販売している13店では、少なくとも計97点が販売済みで、多くの店舗の在庫は1000点以上だった。
また、偽造品を販売する店舗も少なくない。ある女性は、通販サイトで特価で販売していた化粧品を購入後、使った瞬間に違和感を覚えた。店舗に連絡したものの何の返答もなく、最終的には「そんなに高いものでもないし」と、あきらめたという。
国家食品薬品監督管理総局によると、化粧品の通販サイトでは3-5割引きまでが限度。6割引き以上の商品は偽造品の可能性が高いという。同局は、特価で販売している化粧品の広告を安易に信じないよう、警鐘を鳴らしている。
近ごろでは、海外通販サイトの利用者も拡大している。ただ、新たに制定された「消費者権益保護法」第25条で規定される「購入から7日以内の無条件返品」を不可とするサイトも少なくないようだ。中国インターネット通販大手の京東や米アマゾン・ドット・コムなども、7日以内の無条件返品を不可にしているという。
【亜州IR】《ZN》
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