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朝日ライフアセットSRIファンド「あすのはね」、オークマが組み入れ上位(2)
*12:38JST 朝日ライフアセットSRIファンド「あすのはね」、オークマが組み入れ上位(2)
その他の特徴的な銘柄として、組み入れ比率3.3%(8月末現在)のナガイレーベン<7447>がある。ナガイレーベンは、大正4年(1915年)に白衣専門店として創業し、90年以上の歴史を持つ医療用ユニフォーム専門メーカーで、国内市場シェア60%を超える業界のリーディングカンパニだ。一般的に白衣には、医療用の他に、食品加工用、飲食店用、理髪店用などの分野があるが、同業他社がこうした複数の分野の白衣を同時に扱っているのに対して、ナガイレーベンでは医療用に特化していることが大きな特徴となっている。
「あすのはね」のナガイレーベンの分析結果は以下の通りだ。
■ナガイレーベンの事業の魅力度:高
医療用ユニフォーム市場規模は約300億円。高齢化社会を背景に、医療・看護従事者数は年率2~3%程度で増加している。競合は多いが、上位3社で7割の市場シェアを占める。中小メーカーは後継者問題を抱え業界は集約していく方向。医療制度リスクの脅威は小さい。
■ナガイレーベンの競争優位性:優
競争優位性の源泉は、医師・看護師に本当に喜ばれるウエアを徹底追求した、ユーザー目線の商品開発。医療機関やリネンサプライ業者のクリーニングコスト削減と同時に、省エネ・廃棄物削減を事業機会として成長。オーナー経営者と株主の利害が一致している。
ナガイレーベンの事業の魅力度は「高」、競争優位性は「優」である結果、以下のマトリックスによって、同社には最上位の格付けが付与されている。
オークマ、ナガイレーベンともに適切な利益を確保しながら、オークマは少子高齢化による生産現場の人手不足や技術継承、ナガイレーベンは医療現場での快適さや環境保全というように、社会的な問題への対処を図ることができていると言えそうだ。ビジネスを通じて社会貢献できる企業の中にこそ、高い収益性を持続できる企業でを見いだせるという独特の視点は、このファンドの真骨頂であろう。
その他の組み入れ銘柄上位はトヨタ自動車<7203>、イーグル工業<6486>、太陽ホールディングス<4626>、オイレス工業<6282>、エフ・シー・シー<7296>、マキタ<6586>、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、ピジョン<7956>、サトーホールディングス<6287>、ウシオ電機<6925>、オムロン<6645>、瑞光<6279>、本田技研工業<7267>、ユナイテッドアローズ<7606>、リンナイ<5947>、良品計画<7453>、堀場製作所<6856>、ダイセキ<9793>、日揮<1963>、ナカニシ<7716>、関西ペイント<4613>、芝浦電子<6957>、ミスミグループ本社<9962>、東洋水産<2875>、小松製作所<6301>、旭ダイヤモンド工業<6140>、新日鉄住金<5401>などで、一部の企業は朝日ライフ アセットマネジメントの「あすのはね」のコラム「SRIのすゝめ~未来の測り方~」に掲載されているのでご参照いただきたい。
これらの企業群は事業の魅力度、競争優位性について、3年~5年となる中長期の視点で分析されている。財務分析だけだと短期の利益視点になってしまいがちだが、その企業の定性的な分析を通じて当該企業の秘めたパワーを買うことに力点が置かれている。
企業文化、従業員の教育、顧客への対応なども仔細に分析することで、中長期で社会的な責任を果たせる企業の選別をすることができ、それが投資パフォーマンスにつながるという視点は、社会的責任投資という範疇を越えて見習うべき手法であろう。《FA》
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