H-IIAロケット25号機、台風接近も現時点で打ち上げ日変更なし

2014年10月5日 12:42

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記事提供元:sorae.jp

H-IIAロケット25号機、台風接近も現時点で打ち上げ日変更なし(Image credit: 三菱重工業)

H-IIAロケット25号機、台風接近も現時点で打ち上げ日変更なし(Image credit: 三菱重工業)[写真拡大]

 気象衛星「ひまわり8号」を搭載したH-IIAロケット25号機の打ち上げが、10月7日に迫った。一方、種子島には現在、台風18号が接近しており、10月5日にも暴風域に入ると予想されている。

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)はこれについて、10月4日夜、10月5日に予定されていたY-1ブリーフィングの開催を1日延期し、10月6日に開催すると発表した。

 Y-1ブリーフィングは、通常打ち上げの約2日前に開催される報道関係者向けの会見のことであり、実際の打ち上げに向けた作業などが1日遅れるというわけではない。

 打ち上げ日については、現状では変更はなく、10月7日のままとのことだ。

 また打ち上げ時刻については14時16分から18時16分と予告されているが、正確な打ち上げ時刻については明日10月5日に発表するとしている。

 打ち上げ予備期間として、翌10月8日から10月31日までが取られている。

 今回の打ち上げでは、H-IIAは気象衛星「ひまわり8号」を、近地点高度約250km、遠地点高度約35,976km、軌道傾斜角22.4度の静止トランスファー軌道に送り込む。H-IIAでの静止衛星の打ち上げは、14号機の「きずな」以来、実に7年ぶりとなる。

「ひまわり8号」は気象庁が運用する気象観測衛星で、再来年に打ち上げが予定されている同型機の「ひまわり9号」と共に、現在運用されている「ひまわり6号」と「ひまわり7号」を代替する。「ひまわり6号」と「ひまわり7号」に比べ、性能が大きく向上しており、天気予報の精度改善などに役立てられるという。

 打ち上げ時の質量は約3,500kgで、東経約140度の静止軌道で運用される。設計寿命は観測機器が8年以上、衛星本体は15年以上と見込まれている。

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