クスリのアオキ、IHI、日野自動車など/本日の注目個別銘柄

2014年9月19日 17:31

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記事提供元:フィスコ


<4452> 花王 4245.5 -129.5さえない。特に新規の材料は観測されていない。NTTなども軟調な動きとなっており、輸出関連株の見直しの動きが強まっている中で、ディフェンシブ銘柄の一角にはリバランスのための換金売り圧力が強まっているとの見方が多いようだ。一方で、天候不順などの影響もあって、第3四半期の業績は伸び悩みといった警戒感などを指摘する声も聞かれてはいるもよう。

<3667> enish 2326 +79一時急伸。人気ファッションゲーム『ガルショ☆』を「コロプラ」で配信決定と発表している。『ガルショ☆』は国内250万人以上のユーザーがプレイするアパレルショップシミュレーションゲーム。事前登録者が拡大している「千年の巨神」に続いて、今後の業容拡大期待などがあらためて高まる状況にもなっているようだ。

<3398> クスリのアオキ 4720 +205上げ目立つ。前日に発表した第1四半期の決算内容が評価されている。営業利益は18.6億円で前年同期比33.4%増益、上半期計画27.7億円、同8.4%減益予想に対して67%の進捗率となっている。新規出店効果などが寄与しているもようだが、業績の上振れ期待が一気に高まる状況のようだ。

<9793> ダイセキ 1997 -20軟調。一昨日には野村が投資判断を新規に買い推奨として上昇していたが、本日は利食い売りなどが目立つ状況となっている。一部の会員制情報誌においてネガティブなコメントが掲載されているようだ。「産廃ダイセキが『鉛汚染疑惑』」などと報じられている。真偽の程は不明ながら、売り材料視される格好になっている。

<7013> IHI 540 +26買い優勢。クレディ・スイスでは投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も450円から600円に引き上げている。航空エンジン、ボイラ、ターボチャージャーなど主力事業の中長期の成長性が極めて高く、3年後にには前期比約2倍となる1000億円の営業利益達成が可能と予想しているようだ。上半期決算時の業績上方修正および業績コンセンサスの切り上がりにも期待可能とみている。

<7205> 日野自動車 1542 +60強い動き。大和では投資判断を「3」から「2」に格上げしている。為替の円安で自動車株に関心が向かっていることも追い風に、評価を高めさせているようだ。大和では、相応の業績上方修正は期待できると考えているほか、今期にはモジュール化を活かした市場適格車の投入が始まるもようであり、費用増加局面は終わりつつあるともしている。今後は、こうした取り組みによる利益貢献が徐々に確認できてこようと。

<9984> ソフトバンク 8740 +50もみ合い。アリババのIPO価格が仮条件上限の68ドルに決定、本日上場予定となっている。時価総額は1680億ドル程度になる格好。ここまで含み益の拡大期待などが先行して、足元で株価の上昇ピッチも早まってきていたが、上場後には出尽くし感が先行するとの見方もあって、短期資金の利食い売り圧力なども強まる状況と観測される。

<5803> フジクラ 532 -8売り優勢。UBSでは、上半期は会社計画線での着地になると想定しているもよう。第1四半期営業利益は57億円で前年同期比倍増となっているが、上半期の計画は100億円で同16%増益見通しとなっており、これまで上振れ期待は高かったようだ。融着器は一部の地域で競争が激化しているほか、インフラ関連事業は想定通り低調、自動車関連製品も一部日系メーカーが想定よりも弱いと指摘。

<9678> カナモト 3760 -235下げ目立つ。前日に中期計画を発表、数値目標がネガティブに捉えられているようだ。17.10期営業利益は190億円を目指すとしている。また、ROEは10%以上を目指すと。ただ、今14.10期営業利益は160億円の見通しであり、中計目標に向けての年平均成長率は6%程度にとどまることになる。業績成長鈍化への懸念が強まる格好にも。また、ROEに関しても、今期予想は12%程度の水準にとどまっている。《FA》

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