NY原油:続落で102.29ドル、リビア操業再開による供給拡大観測が重し

2014年7月10日 07:00

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記事提供元:フィスコ


*07:03JST NY原油:続落で102.29ドル、リビア操業再開による供給拡大観測が重し

NY原油は続落(NYMEX原油8月限終値:102.29 ↓1.11)。102.91ドルから102.00ドルまで下落した。前日取引終了後に発表された米国石油協会の週間石油在庫統計で、原油先物の受け渡し拠点オクラホマ州クッシングの在庫が増加していたことから、売りが先行しており、103ドル割れで始まった。

リビアでは一部の油田が操業を再開したことが明らかになり、供給の先行き拡大観測が引き続き相場の重しとなった。また、この日発表された米エネルギー情報局(EIA)週報(週次石油在庫統計)で、国内全体の原油在庫は減少だったが、クッシングの在庫が増加、ガソリン在庫も減少予想に反して増加していたことで、需要後退懸念による売りも強まった。

【米週次原油在庫統計(7/4時点)】

原油在庫  :-237万バレル(予想-250万バレル、前回-315.5万バレル)
ガソリン在庫:+57.9万バレル(予想-40万バレル、前回-123.5万バレル)
留出油在庫 :+22.7万バレル(予想+140万バレル、前回+97.5万バレル)
製油所稼働率:91.6%(予想91.55%、前回91.4%)《KO》

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