ロシアの早期警戒衛星の一部、機能喪失

2014年7月8日 08:00

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記事提供元:スラド

AnamesonCraft 曰く、 ロシア航空宇宙防衛軍が今年4月、静止軌道で運用していた唯一の早期警戒衛星を喪失したと報じられている(sorae.jp)。

 ロシアの早期警戒衛星システムはオーカ(Око)と呼ばれており、宇宙から世界各国の軍事的活動や大規模な災害・事故などを監視している。オーカでは赤道上高度36,000kmにある静止軌道で運用される「US-KMO」と、大きな軌道傾斜角を持つ超楕円軌道(モルニヤ軌道)で運用される「US-K」の2種類の衛星システムによって構築されているが、今回は2012年3月に打ち上げられたばかりのUS-KMO側の衛星「コスモス2479」の機能が喪失した模様。US-KMO側で運用されている衛星はコスモス2479のみだった。

 また、モルニヤ軌道側の衛星はまだ2機が活動しているが、片方は設計寿命を超過、もう片方も設計寿命に近づいており、機能が停止される可能性があるという。そのため、今後ロシアの全ての早期警戒衛星システムが無くなる可能性がある。

 ウクライナ問題で欧州+米との関係が緊張する中でこの事態であり、偶発核戦争にだけはならないで欲しいと祈るところです。

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