【アナリスト水田雅展の銘柄分析】アーバネットコーポレーションは5月安値から切り返す

2014年7月8日 09:05

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  投資用マンション開発・販売のアーバネットコーポレーション <3242> (JQS)の株価は、5月20日の年初来安値210円から切り返しの展開となり、6月23日には263円まで戻した。その後は戻り一服となって240円近辺まで一旦反落したが、自律調整の範囲だろう。今期(15年6月期)の好業績に対する期待感があり、低PERや高配当利回りも支援材料だ。出直りの流れに変化はなく再動意のタイミングだろう。

  東京23区で投資用・分譲用マンションの開発・販売事業を展開している。マンションに対する投資・購入マインドは旺盛であり、REITやファンドによる投資用マンションの購入も活発化だ。日銀による異次元金融緩和、20年東京夏季五輪、脱デフレに向けた日本経済再生の流れが追い風であり、投資用マンション市場は拡大基調が期待される。

  前期(14年6月期)の業績(非連結)見通し(1月16日に営業利益と経常利益を増額、純利益を減額修正)については、売上高が前々期比41.0%増の100億円、営業利益が同47.8%増の11億20百万円、経常利益が同46.4%増の9億20百万円、純利益が同1.3%減の7億15百万円、そして配当予想は13年7月1日付の株式200分割を考慮すると実質的に前々期と同額の年間7円50銭(第2四半期末4円、期末3円50銭)としている。

  純利益については法人税等調整額が影響して微減益見通しだが、売上高は投資用マンションの販売好調などで大幅増収となり、営業利益と経常利益については大幅増益見通しだ。買取再販物件の最終利益率が想定を上回ったことも寄与して、売上総利益率が上昇したようだ。

  高額物件を中心に投資用マンションの販売は好調であり、在庫不足の状況が続いて価格上昇傾向も強めているようだ。また建設コスト上昇による売上総利益率の低下傾向に対応するため、新規開発物件の購入をより積極的に進めている。さらに15年2月竣工予定の「アジールコフレ新中野」の分譲準備を開始して、今期(15年6月期)も好業績が期待されるだろう。

  株価の動きを見ると、5月20日の年初来安値210円から切り返しの展開となり、6月23日には263円まで戻した。その後は戻り一服の形となって240円近辺まで一旦反落したが、大きく下押す動きは見られない。自律調整の範囲だろう。

  7月7日の終値243円を指標面で見ると、前期推定PER(会社予想のEPS34円64銭で算出)は7倍近辺、前期推定配当利回り(会社予想の年間7円50銭で算出)は3.1%近辺、実績PBR(前々期実績のBPS128円12銭で算出)は1.9倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線を割り込み、週足チャートで見ると26週移動平均線が戻りを押さえる形だが、13週移動平均線は維持している。低PERや高配当利回りも支援材料だ。出直りの流れに変化はなく再動意のタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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