関連記事
ユニクロ、6月売上高2.6%増。夏物が販売好調
ファーストリテイリングは2日、ユニクロの6月の国内既存店売上高が前年同月比2.6%アップであったとの発表を行った[写真拡大]
7月に入り、いよいよ本格的な夏の到来を肌で感じることができるようになってきた。今年の夏はエルニーニョ現象により冷夏になるとも予想されているが、しかし額にじわりと滲む汗の量が、日に日に上昇する気温の高まりを如実に表している。「今年は冷夏になる」と言われていて蓋を開けてみれば真夏日が続く、というのは例年のこと。クーラーなど冷房器具を使用することによる電力問題はあるものの、夏が暑いのは当たり前のことなのだから、その暑さを積極的に、そしてエコに過ごしたいものである。
そうして夏を快適に(そしてエコに)過ごすためのアイテムとして、ユニクロが販売している「エアリズム」がある。この「エアリズム」はひんやりとした肌触りで、また消臭機能や抗菌防臭機能なども兼ね備えており、蒸し暑い夏でも快適に過ごすことができるという。7月1日からテレビCMの放送も開始されたこの「エアリズム」だが、これが去年に引き続き今年もよく売れているという。
ファーストリテイリング<9983>は2日、ユニクロの6月の国内既存店売上高が前年同月比2.6%アップであったとの発表を行った。こうして前年同月比を上回るのはこれで8ヶ月連続のこととなる。売上高が好調に推移したのに対し、客数は前年同月比3.8%ダウンと下回ったものの、客単価が前年同月比6.7%とアップしたことにより、マイナスとなった客数分を補う形となった。
こうして売上高が好調に推移した要因は、最初に紹介した「エアリズム」などの夏物衣類の売上によるところが大きいという。ファーストリテイリングによれば、6月は気温の高い日が続いたこともあって、「エアリズム」の売れ行きが高まり、結果、お客一人あたりの購入点数も増加し客単価を押し上げた。その反面、6月後半の週末には東日本を中心に大雨などの異常気象があったため、客数は3.8%ダウンとなった。
そのほか、直営店合計の売上高は前年同月比5.4%アップ、またダイレクト販売を含む直営店合計の売上高は前年同月比6%アップという結果であった。(編集担当:滝川幸平)
■関連記事
・デフレの象徴ユニクロ 値上げ戦略の勝算は
・ユニクロと総社市に見る、障がい者雇用の現状を読む
・ユニクロ、MoMAの協力のもと新プロジェクトを始動
・ファーストリテイリング、香港市場に上場
・国内アパレル市場、拡大するもリーマン前には遠く及ばず
※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク