【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ライドオン・エクスプレスは5月安値から急反発、1月高値目指す

2014年6月16日 09:17

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  フードデリバリー事業のライドオン・エクスプレス <6082> (東マ)の株価は5月安値1606円から急反発して、6月13日には2900円台まで戻した。目先的には過熱感で乱高下の可能性もあるが、下落幅の半値戻しを達成してトレンドは戻り歩調だろう。今期(15年3月期)増益見通しを評価して1月高値3835円を目指す展開となりそうだ。

  宅配寿司NO.1の「銀のさら」を中心に「食」を通じた「宅配」サービスを、主に「団塊~シニア」マーケットに向けて「ビッグデータ」を活用して「FC展開」する企業である。

  自社ブランドの宅配寿司「銀のさら」、宅配御膳「釜虎」、シニア向け宅配弁当「銀のお弁当」、宅配とんかつ「あげ膳」、宅配カレー「カレーキャリー」のフードデリバリー事業(調理済み食材宅配事業)を全国展開し、提携レストラン宅配代行サービスの「ファインダイン」事業や、その他事業としてアート創作サービス「リトルアーティスト」も展開している。14年4月には「銀のさら」よりも低価格の新ブランド宅配寿司「ろくめいかん(鹿鳴館)」をオープンした。

  団塊~シニア層マーケットに向けてビッグデータを活用し、宅配寿司・釜飯カテゴリーにおいて圧倒的な市場シェアとブランド力を誇っている。14年2月にはシルバーライフと業務提携した。同社は高齢者向け配食サービス「まごころ弁当」を全国362店舗(14年1月末現在、FC店舗含む)展開し、商品供給の自社工場も運営している。高齢者向け宅配弁当市場で両社のノウハウ・宅配拠点・供給工場等を最大限活用する戦略だ。

  直営店とFC店を戦略的に配分し、1拠点で複数ブランド店舗を展開していることも特徴だ。前期(14年3月期)末の宅配拠点数(ファインダイン事業含む)は直営84拠点とFC287拠点の合計371拠点、ブランド別店舗数は主力の「銀のさら」365店舗および「釜虎」186店舗など、直営159店舗とFC414店舗の合計573店舗である。

  中期成長戦略として宅配寿司「銀のさら」を核とした拠点数の増加、1拠点で複数ブランド店舗を運営する複合化戦略の推進と出店加速、ビッグデータ分析を活用した新商品・新サービスの開発、宅配代行のファインダイン事業の展開加速とブランド確立、デリバリーネットワーク戦略(BtoC型デリバリープラットフォームの構築)などを掲げている。

  今期(15年3月期)の業績(非連結)見通し(5月15日公表)は売上高が前期比1.8%増の167億73百万円、営業利益が同12.8%増の10億35百万円、経常利益が同13.1%増の10億30百万円、そして純利益が同19.1%増の6億円としている。配当予想は未定とした。

  新規出店および同一拠点内での別ブランド出店による複合化推進、テレビCM・計画的DM・WEB限定キャンペーンおよび介護施設などへの販促活動強化、ファインダイン事業における提携レストランの新規獲得や配達効率改善などを推進して増収増益見込みだ。第2四半期累計(4月~9月)は食材の品質向上推進に伴う原価率上昇や、消費増税対策としての広告宣伝費の増加を主因に営業減益見通しだが、通期ではこれらの影響が一巡する見込みだ。

  フードデリバリー市場は高齢人口の増加、女性の社会進出による家庭内調理時間の減少、小規模世帯の増加などを背景として拡大基調であり、店舗の立地・面積・設備などの制約を受けにくい優位性も発揮して、収益も中期的に拡大基調だろう。

  株価の動き(13年12月公開価格2000円に対して初値3105円、上場来高値14年1月3835円)を見ると、地合い悪化も影響して軟調展開が続いたが、5月20日の安値1606円から急反発の展開となった。6月13日には2949円まで戻した。1月高値3835円から5月安値1606円までの下落幅2229円に対して一気に半値戻しを達成した。好業績を見直す動きだろう。

  6月13日の終値2949円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS129円18銭で算出)は22~23倍近辺、前期実績PBR(前期実績のBPS533円48銭で算出)は5.5倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線に対するプラス乖離率が30%程度まで拡大し、目先的には過熱感で乱高下の可能性もあるが、週足チャートで見ると一気に26週移動平均線を突破した。トレンドは5月安値で底打ち確認して戻り歩調の形であり、1月高値を目指す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

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