【アナリスト水田雅展の銘柄分析】ワークマンは今期増収増益見通しを評価して高値更新の展開

2014年6月10日 09:02

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  作業服店チェーンのワークマン <7564> (JQS)の株価は、5月19日に2月高値を突破し、その後も高値更新の展開が続いている。目先的には過熱感もあるが、今期(15年3月期)増収増益見通しを評価する動きであり、過熱感を冷ますための自律調整を挟みながら上値を追う展開だろう。

  ワーキングウェアや作業関連用品などの大型専門店チェーンをFC中心に展開している。ローコスト経営を特徴とするとともに、他社との差別化戦略としてのPB商品「WORKMAN BEST」の開発、単品管理プロジェクトの推進、地域特性に合わせた売り場づくりなどを強化している。前期(14年3月期)末店舗数は1都2府37県下に合計730店舗(直営112店舗、FC618店舗)となり、中期的には22年3月期に全国1000店舗、28年3月期に全国1300店舗を目指している。

  今期(15年3月期)の業績(非連結)見通し(4月30日公表)は、チェーン全店売上高が前期比6.0%増の729億04百万円として、営業総収入が同7.3%増の516億40百万円、営業利益が同7.8%増の90億30百万円、経常利益が同7.0%増の101億70百万円、純利益が同11.0%増の61億90百万円としている。5期連続の増収増益で最高益更新の見込みだ。配当予想は前期と同額の年間83円(期末一括)としている。

  既存店売上高は同4.2%増(客数が同3.2%増、客単価が同1.0%増)を想定し、PB商品売上構成比は同1.7ポイント上昇の12.3%を計画している。また新規出店25店舗、S&B4店舗、運営形態変更23店舗で期末店舗数は755店舗(直営117店舗、FC638店舗)となる計画だ。出店エリアとしては北海道に初出店する。テレビCM放映による知名度向上、新規出店と既存店の好調、PB商品売上構成比の上昇などで好業績が期待される。

  月次売上高(FC店と直営店の店舗売上高合計、前年比速報値)の動向を見ると、14年4月は全店が100.2%、既存店が98.4%、5月は全店が103.8%、既存店が101.9%となった。4月の既存店売上高は消費増税前駆け込み需要の反動で13年7月以来の前年割れとなったが、5月には気温上昇も背景に早くも影響が一巡したようだ。5月の既存店は客数と客単価も前年比プラスに転じた。なお新規出店は4月が3店舗、5月が1店舗で5月末店舗数は合計734店舗となった。

  株価の動きを見ると、2月下旬以降は4000円~4400円近辺のレンジでボックス展開だったが、5月19日に4545円を付けて2月高値4470円を突破した。その後はボックスレンジから上放れて高値更新の展開となり、6月4日には4990円まで上値を伸ばした。今期増収増益見通しを評価する動きだろう。

  6月9日の終値4960円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS303円85銭で算出)は16~17倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間83円で算出)は1.7%近辺、前期実績PBR(前期実績のBPS1953円29銭で算出)は2.5倍近辺である。

  日足チャートで見ると25日移動平均線に対するプラス乖離率が9~10%程度に拡大して目先的には過熱感もあるが、週足チャートで見ると4000円~4400円近辺の短期ボックス展開から上放れた。13週移動平均線がサポートラインとなって強基調の形であり、過熱感を冷ますための自律調整を挟みながら上値を追う展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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