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男性がん死亡1位は、「肺がん」、女性は「大腸がん」
独立行政法人国立がん研究センターがん対策情報センターは、17日までに最新のがん統計を発表した。
発表によれば、2012年にがんで死亡した人は360,963例(男性215,110例、女性145,853例)。2012年のがんの死亡率は男性350.8、女性225.7(人口10万人あたり)で、全体的に女性よりも男性のほうが高い。 部位別では、特に、口腔・咽頭、食道、胃、喉頭、肺、膀胱で男性が女性より死亡率が高く、皮膚と甲状腺では女性が男性より死亡率が高い。
2012年における死亡数は、男女計では、1位が肺がん。2位が胃がん。3位が大腸がん。4位が肝臓がん。5位がすい臓がん。男性1位が肺がん、2位が胃がん、3位が大腸がん、4位は肝臓がん、5位がすい臓がん。女性は、1位が大腸がん、2位が肺がん、3位が胃がん、4位がすい臓がん、5位が乳がんとなった。
年齢による変化では、男性では、40歳以上で消化器系のがん(胃、大腸、肝臓)の死亡が多くを占めるが、70歳代以上ではその割合はやや減少し、肺がんと前立腺がんの割合が増加する。また女性では、40歳代では乳がん、子宮がん、卵巣がんの死亡が多くを占めるが、高齢になるほどその割合は減少し、消化器系(胃、大腸、肝臓)と肺がんの割合が増加する。
また、2003年から2005年にがんと診断された人の5年相対生存率(がん発覚後5年間の生存率)は男性55.4%、女性62.9%。部位別では乳房(女性)、子宮、前立腺、甲状腺の生存率が高く、食道、肝臓、肺、胆のう・胆管、すい臓、脳・中枢神経系、多発性骨髄腫、白血病は生存率が低いがんとなった。
同センターが行った年次推移の調査によれば、男女とも、がんの死亡数は増加し続けている。2011年のがん死亡数は、1985年の約2倍であり、がん死亡数の増加の主な原因は人口の高齢化と分析。年齢別死亡率の推移では、男性では40歳代から60歳代の死亡率は変化が小さく、80歳代以上の死亡率が増加。女性では40歳代から60歳代の死亡率が減少し、85歳以上の死亡率が増加という結果となっている。
社会に高齢化に伴い増加するがん死亡率。部位にもよるが、一定の年齢を超えたらがんは「特別なもの」と思い込まず、検診に行くなどして定期的なチェックを行いたいものである。(編集担当:堺不二子)
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