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【相場熟者が答える投資相談】ソニーの今後の見通しとアドバイスを
■ソニーを1900円で200株持っています。見通しを(東京都・F)
【問い】 ソニー <6758> を1900円で200株持っています。今後の見通しとアドバイスをよろしくお願いします。
■連続最終赤字もPBR0.7倍台が下支え、持続で
【答え】 ソニーは、5月16日(金)49円安(-2.89%)の1646円と続落しています。5月14日に発表した今15年3月期業績予想が、2期連続の最終赤字が続く見通しを嫌気した売りが出ています。
今3月期業績予想は、売上高は7兆8000億円(前年同期比0.4%増)、営業利益は1400億円(同5.3倍)、経常利益は1300億円(同5.1倍)、最終損益は500億円の赤字(同1286億6900万円の赤字)を見込んでいます。合理化の効果でエレクトロニクス事業が回復する予定ですが、営業利益は市場予想を下回る見通しのほか、パソコン事業の撤退や人員削減の断行など構造改革費用約800億円が重しとなり、2年連続最終赤字となることに対する警戒感が強まったうえ、年間配当は未定としたことも処分売りを加速させたました。
同社は、エレクトロニクス事業において、3つのコア事業(モバイル、ゲーム、イメージング関連)の変革を加速すると同時に、不採算事業には抜本的な改革で対処し、エレクトロニクス事業を再生し、加えて安定的に収益貢献しているエンタテインメント事業及び金融事業をさらに成長させることで、ソニーグループ全体の企業価値向上を目指した経営を加速します。5月22日の経営方針説明会において平井社長がその詳細について説明する予定ですし、株価は、2月4日につけた年初来の安値1514円に接近してきましたので、突っ込み警戒感が出てくるころと思われます。
株価は、昨年5月高値2413円から同11月安値1623円と調整、2月4日の年初来安値1514円と売り直された後、4月1日に年初来高値2030円と上昇。そして、今回の下げによって逆三尊底を形成する可能性が出てきました。年間配当については未定ですが、PBR0.76倍と割り負け、サポートラインの24カ月移動平均線に接近していますし、テクニカル指標で移動平均乖離率は25日が-5%以下、75日も-5%以下。RSIは20以下と逆張り好機となっています。下値は限定的と思われますので、足元の業績が計画通り推移すれば、リバウンド相場に向かうと期待されます。ここからは2000円大台回復を期待し持続もと考えます。(株式評論家・摩周湖)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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