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やっぱり独身は気楽!? 男性は“出会い”そのもの 女性は“条件”を求める
未婚・晩婚を促す要因2大トップは「独身の気楽さ」と「経済的余裕のなさ」であることがあらためてわかった。結婚を決心する状況では男女に差異がみられ、男性が「異性との出会いそのもの」を必要としているのに対して、女性では「希望の条件を満たす相手との出会い」を求めていた。内閣府がまとめた「家族と地域における子育てに関する意識調査報告書」で明らかになった。
若い世代に「未婚」「晩婚」が増えている理由の上位3項目は、1位「独身の自由さや気楽さを失いたくないから」(51.9%)、2位「経済的に余裕がないから」(47.4%)、3位「結婚の必要性を感じていないから」(41.9%)の順であり、それ以外の項目は3割台以下となっている。性別にみると、男性では「経済的に余裕がないから」(52.0%)が最も多く、女性では「独身の自由さや気楽さを失いたくないから」(55.3%)が1位となっていた。
結婚意向のある未婚者(164人)が、結婚を決心する状況としては、「経済的に余裕ができること」(46.3%)が最も高く、2番目に「希望の条件を満たす相手にめぐり会うこと」(37.8%)があげられている。
性別にみると、男性では「経済的に余裕ができること」(47.7%)が最も多く、次いで「異性と知り合う(出会う)機会があること」(34.9%)、「仕事(または学業)が落ち着くこと」(33.7%)の順。一方、女性では「経済的に余裕ができること」(44.9%)と並んで「希望の条件を満たす相手にめぐり会うこと」(44.9%)があげられ、次いで「結婚の必要性を感じること」(34.6%)となっている。
なかでも、男性の2位は「異性と知り合う(出会う)機会があること」であり、女性では同率1位が「希望の条件を満たす相手に巡り合うこと」であることが興味深い。男性では『出会いそのもの』が、女性では『希望の条件を満たす相手との出会い』が必要となっており、男女で結婚を決心する状況に差があることが浮き彫りになっている。
大切だと思う人間関係やつながりとしては「家族」が96.9%と突出して多く、以下、「親戚」(55.1%)、「地域の人」(49.4%)が続く。男性は、20代から40代では「仕事の仲間・上司・部下」が5割台だが、50代では4割台、60代・70代では2~3割台と低下。60代以降では逆に「地域の人」が高くなる。女性も同様の傾向だが、男性よりも「地域の人」が早い年代から高い割合になっていた。
理想の家族の住まいでは、「親と子どもの世帯で、祖父母とは離れて住む」が21.7%で最も多かったものの、『祖父母と近居』(31.8%)と『祖父母と同居』(20.6%)を理想と考えている人をあわせると5割強に上り、祖父母と身近な距離に住むことを望む人が多かった。(編集担当:横井楓)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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