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ソフトバンクなどの動向に関心/ランチタイムコメント
*12:00JST ソフトバンクなどの動向に関心
日経平均は小幅に続落。15.62円安の13944.43円(出来高概算8億3000万株)で前場の取引を終えた。先週末のJPモルガンの予想下回る決算やモメンタム株の下落影響を受けた米株市場の流れを受けて、東証市場は売り優勢の展開となった。ただ、その後は下げ渋りをみせるなか、一時14000円を回復するなどプラスに転じる局面をみせている。
とはいえ、ソフトバンク<9984>が先週末の終値を挟んでの値動きとなるなど強弱感が対立。週末にはグッドフライデーの祝日を控えていることもあって出来高は膨れず、短期的な値幅取り狙いのほか、セクター内でのリバランスの商いが中心のようだ。
セクターでは、鉱業、輸送用機器、石油石炭、保険、食料品、銀行などが堅調。一方で、海運、ゴム製品、ガラス土石、空運、電力ガス、小売などが冴えない。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が全体の6割を占めている。
日経平均は先週末の終値を挟んでの攻防が続いている。本格化する米国企業の決算やモメンタム株の動向を見極めたいとのムードが強そうだが、追加の金融緩和期待などから押し目を拾う動きも出ているようである。もっとも、商いは低水準であり、指数インパクトの大きい銘柄に左右させられやすい需給状況である。
指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ファナック<6954>、ソフトバンク<9984>が軟調。一方で、トヨタ自<7203>、KDDI<9433>が堅調だ。ファーストリテ<9983>の切り返しは期待しづらいところだが、ソフトバンク<9984>については強弱感が対立しており、短期的な需給の傾き次第では、大引けにかけて切り返す動きも意識され、日経平均の変動要因になりそうである。
そのほかは、決算などを手掛かりとした個別対応。鳥インフルエンザなどのテーマ物色での短期売買が中心になろう。(村瀬智一)《FA》
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