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週刊ダイヤモンド今週号より~ホンダ、覚醒 伊東改革の総仕上げ
*08:01JST 週刊ダイヤモンド今週号より~ホンダ、覚醒 伊東改革の総仕上げ
リーマンショック直後に登板したホンダ<7267>の伊東孝紳社長は、船出から相次ぐ荒波に見舞われてきました。主戦場の米国需要が蒸発し、タイ洪水では主力工場が沈没。右肩上がりの市場成長にあぐらをかいている間に、いつしか会社は戦える商品、技術もない丸腰状態に陥ったのです。そうした中、伊東社長は強力なリーダーシップで構造改革に着手しました。今週号の特集では、ホンダを覚醒させた「伊東改革」に迫ります。
伊東社長が約5年間の間に進めた改革の要諦は3つあります。まず第1に、北米偏重から新興国へ各地域の現地化を進める「真のグローバル化」。第2は「技術の総入れ替え」で、開発の方向性を大型車から小型車へと移行しました。そして第3は「次世代技術の仕込み」。内燃機関の進化や軽量化、電動化へと技術開発のロードマップを組んでいます。
また、伊東社長の経営手法にはある特徴があるといいます。キーマンを1人動かすことで組織全体を動かす“女王蜂の法則”です。プロジェクトの中核メンバーに、強い信念を持った「ホンダらしい人」を据えて、商品や事業の独自性、特異性を出そうとしているのです。極めて属人的なマネジメントであり、トヨタ<7203>や日産<7201>では機能しない可能性があります。
こうした改革が奏功し、ホンダは覚醒しました。四輪販売台数を向こう3年で600万台にする計画です。ハードルは高いですが、伊東社長は「商品、技術を急速に変化させ、本来、ホンダがいるべきポジションに追いついた」と語ります。
その伊東社長が現在着手しているのは後継者体制の構築。そして、さらに次のステージとして、新たなビジネスモデルの創造が課題となっています。「ただ車を造って売るという商売だけでは限界」(伊東社長)が来ると見られる中、同社では、将来的にどの事業領域で戦えるのか、そのヒントを探すための実証実験を始めています。伊藤改革は総仕上げに入ったと、ダイモンド誌では指摘しています。《NT》
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