NSA、大規模なハッキングを目的として自動システムを開発していた

2014年3月18日 06:00

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 米国家安全保障局(NSA)が、「数百万台」規模のコンピュータをハッキングするための自動システムを開発していたそうだ。NSAによるネット監視行為を告発したエドワード・スノーデン氏が新たに明らかにした(CNETThe Interceptslashdot)。

 作戦名は「TURBINE」と呼ばれていたという。The Interceptが3月12日に掲載した記事によると、NSAは人々のコンピュータへのアクセスを確保する「インプラント」を作成したそうだ。このインプラントは偽のFacebookページや、悪意のあるリンクを張ったスパムメールのほか、NSAがなりすまし可能なウェブサイトへの訪問を検知した際に、標的となるコンピュータに偽のデータを送りつける中間者攻撃など数々の策略によって配布してきたとされる。

 この監視システムは当初、従来の監視手段が通用しない数百人の対象者のみに使われていたが、NSAは過去10年で積極的に自動化を進め、ハッキング活動を拡大してきたと見られる。盗聴ネットワークは米メリーランド州フォートミードにあるNSA本部のほか、英国や日本にも拠点があるという(ITPro)。

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