【木村隆のマーケット&銘柄観察】潮目の変化を確認、押し目買いの水準が切り上がる流れに

2014年3月8日 13:04

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【相場展望】(3月10~14日)

■潮目の変化を確認、押し目買いの水準が切り上がる流れに

  3月第1週(3~7日)の相場は潮目の変化を確認した週と言えそう。5日に7130万株の裁定買いが入り、地合いの変化を醸し出していたが、翌6日の12時過ぎに先物市場に大量買いが流入し、相場の流れの変化が決定的なものになった。週末7日も、CMEの円建て日経先物相場は1万3513円と強調が続いている。

  相場が反発に転じた4日以降は、先物市場では売り仕掛けの動きがあっても下げが短時間で終了し、買い方の押し目買いが売り物を吸収する動きに転換、それまでの解消売りにおびえる展開とは一線を画すものになっていた。

  日本市場の出遅れは明らかだっただけに、一度反発に転じれば、買い待機の姿勢にあった投資家の買いの水準が切り上がっていく方向が予想される。ただ、現物市場の売買が低水準で推移しているのがネック。従って、先物市場の仕掛け的な商いで、相場が乱高下する可能性も否定できない。特に14日にSQを控えており、そう面からの波乱の余地もある。ただ、それでも相場は打たれる度に底堅さを増していくパターンだろう。

  10-11日に開催される日銀金融政策決定会合も注目のイベントである。金融政策は据え置きとの見方が市場のコンセンサスで、今回は政策の変化は無さそう。しかし、消費税増税などもあり、市場の根底には日銀の追加緩和を期待する声が底流しており、それが相場を支えているファクターである。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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