エレマテック<2715> 6期ぶりに過去最高益を更新する予想、配当利回りは約3%の水準

2014年3月3日 14:53

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記事提供元:フィスコ


*14:53JST エレマテック<2715>---6期ぶりに過去最高益を更新する予想、配当利回りは約3%の水準
ラジオNIKKEI マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』3月3日放送において、エレマテック<2715>を取り上げている。主な内容は以下の通り。

■注目ポイント
海外を中心に業績が好調なこと、2014年3月期営業利益は2008年3月期以来、6期ぶりに過去最高益を更新する予想。また、株価水準にも割安感が強い。とりわけ、配当利回りは約3%の水準にあり、決算期末に向けて、権利取りの動き活発化が予想される。さらに、借入金が殆どないなか、第3四半期末の現預金は140億円強の水準である。時価総額に対するネットキャッシュの割合は36%程度に達している。

■事業概況と沿革
エレマテックは独立系のエレクトロニクス部材の専門商社。2009年に高千穂電気と大西電気が合併してエレマテックに商号を変更、2012年に豊田通商の連結子会社となっている。セグメントは、携帯や液晶用のケーブルや基板、シリコン、フィルム、樹脂などを手掛ける電気材料、パソコンや家電・OA機器用のコネクタやバックライトなどを手掛ける電子部品、アミューズメント機器向けなどの機構部品に分かれている。第3四半期累計での売上構成比は電気材料が62%、電子部品が18%、機構部品が11%となっている。
取扱メーカー数は、国内が約2600社、海外が約1600社、販売先は国内が約2800社、海外が約1300社となっている。拠点網としては国内が22、海外が37で計59拠点。
会社側では、伝統的な商社としての機能から派生した5つのサービス機能(調達代行サービス、加工サービス、品質・環境マネジメント、海外ネットワーク、企画開発)を強化している。それぞれの機能を有機的につなげ、これまでの商社の枠を超えた付加価値を提供できる新時代の商社モデルを目指している。

■業績動向
14年3月期第3四半期累計業績は、売上高が1085億円で前年同期比6%増収、営業利益が41億円で同8%増益になっている。営業利益の通期計画に対する進捗率は82%にまで達している。セグメント別では、電気材料の売上高が前年同期比15.2%増と好調、販売活動を注力しているスマートフォン等情報機器端末関連のディスプレイ部品・材料の販売が増加した。電子部品も自動車用等の販売が増加して売上高は同6.3%増と堅調。一方、機構部品はアミューズメント用等の販売が減少して、同28.3%減となった。

また、地域別では海外事業の好調が特筆される状況となっている。日本の売上高が前年同期比1.1%増の845億円、営業利益が同30.0%減の16.5億円にとどまった一方、中国売上高は前年同期比21.6%増の431億円、営業利益は同92.9%増の17.7億円、その他アジアの売上高が同38.5%増の179億円、営業利益が同6.5%増の3.4億円、欧米売上高が同41.0%増の26.6億円、営業利益が同55.7%増の75百万円となっている。海外売上高、海外売上高比率は過去最高を更新、また、海外営業利益が国内を上回ったのは初めてとなる。

■14年3月期通期業績は、売上高が1420億円で前期比10%増収、営業利益が50億円で同21%増益の見通し。上半期決算時に上方修正した数値を第3四半期決算では据え置いている。引き続き、スマートフォン向け部材(液晶用ガラス、フィルム、樹脂成形品)が好調に推移して業績を牽引する見通し。在庫処分損など一時的な費用の減少も見込まれるため、1-3月期は前年同期のような落ち込みは想定されず、上振れの余地は大きいと考えられる。なお、年間配当金は上半期決算時に上方修正、1株あたり54円で前期比10円の増配となっている。

■その他
親会社である豊田通商では、 1月 28 日に外国製の半導体商社であるトーメンエレクのTOBによる完全子会社化を発表している。エレマテックの経営は独自色が強く、業績も好調であるため、トーメンエレクのように資本関係が見直される可能性は低いと考えるが、目先的には同系列の電子部品商社として再編思惑など浮上してくる余地もありそうだ。

ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30~14:45放送《TM》

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