狼狽売り一巡で短期的なショートカバーも/ランチタイムコメント

2014年3月3日 12:02

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記事提供元:フィスコ


*12:02JST 狼狽売り一巡で短期的なショートカバーも
 日経平均は大幅に下落。259.24円安の14581.83円(出来高概算11億5000万株)で前場の取引を終えている。一時14500円を割り込み、2月20日以来の安値水準をつける局面もみられている。ウクライナ情勢の緊迫化と北朝鮮のミサイル発射など地政学リスクの高まりを背景に、幅広い銘柄に売りが先行した。為替市場では相対的に安全な資産とされる円が買われやすい需給状況のなか、朝方にはドル・円が1ドル101円20銭台と円高に振れて推移。
 14700円を割り込んで始まった日経平均は、その後もじりじりと下げ幅を広げる格好となるなか、東証1部の値下がり数は一時全体の9割を占める全面安商状に。ソフトバンク<9984>、ファナック<6954>が2.6%超の下落となるなど、指数インパクトの大きい値がさ株などは軒並み大幅な下げとなった。ただ、ファーストリテ<9983>が売り一巡後にプラスに転じてきており、前引けにかけてはややショートカバーとみられる動きもみられている。
 セクターでは地政学リスクを背景とした原油先物相場上昇の影響を受けて鉱業が上昇。半面、海運、医薬品、情報通信、鉄鋼、電気機器、証券、その他金融、ガラス土石、食料品などが2%超の下げとなっている。
 日経平均はあっさり25日線を割り込んでいる。ウクライナ情勢の緊迫化による狼狽売りの流れは日経平均の14500円割れで、いったんは落ち着いた格好のように映る。主要銘柄は軒並み大幅な下げとなるなか、形状としては陽線をつけてくる格好か。ウクライナ情勢が長期化するのかを見極める必要もあるほか、隣国の欧州の動向なども気掛かりとなる。
 防衛関連が動意付いているが、短期的な値幅取り狙いが中心であろう。ただ、ウクライナ情勢の緊迫化が長期化する可能性もあるため、関連銘柄は断続的な物色が続くことも考えられよう。そのほか、米国ではS&P500指数が終値ベースで過去最高値を更新し、節目となる1850ポイントを上回っている。イエレンFRB議長が議会証言で経済見通しに大きな変更があれば量的緩和の縮小を見直すとの見解を示している。米国については資金回帰的な動きが期待されそうだ。そのため、週明けの米国の動向を見極めたいとのムードもあり、短期的にショートに傾いた銘柄などは、大引けにかけてのカバーも意識される。(村瀬智一)《FA》

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