【アナリスト水田雅展の銘柄分析】システム情報は下げ渋り感強めて調整のほぼ最終局面

2014年2月24日 09:12

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

  受託ソフトウェア開発のシステム情報 <3677> (JQS)の株価は、1月下旬~2月上旬の全般地合い悪化も影響して水準を切り下げたが、足元では下げ渋り感を強めている。調整のほぼ最終局面だろう。

  Webアプリケーション・組込系システム開発などのSI(システムインテグレーション)サービス、インフラ構築などのITソリューションサービス、そしてコンサルティングサービスなどを展開し、13年10月JASDAQ市場に新規上場した。得意先別にはNTTデータ <9613> グループや日本IBM向けを主力としている。またエンドユーザーの業種別では保険が約5割を占め、銀行・証券、製造、流通・サービス、情報・通信が続いている。

  システム開発の品質保証力を強みとして営業を強化している。品質保証の世界標準であるCMMI(米国カーネギーメロン大学のソフトウェア工学研究所が開発したソフトウェア開発プロセスの能力成熟度モデル)について、日本では7社目となる最高位レベル5を12年11月に達成した。またプロジェクト管理の国際標準資格であるPMPも従業員の3分の1以上が取得している。なお2月14日には、経営体制の一段の強化を図るため代表取締役を1名追加して2名体制(4月1日予定)にすると発表した。

  2月14日発表の今期(14年9月期)第1四半期(10月~12月)の業績(非連結)は売上高が9億95百万円、営業利益が56百万円、経常利益が44百万円、純利益が26百万円だった。前年同期は四半期財務諸表を作成していないため比較はできないが、CMMIやPMPをベースにしたプロジェクト管理力の強さが奏功して、概ね順調に推移しているようだ。

  通期の見通しは前回予想(11月14日公表)を据え置いて、売上高が前期比6.4%増の45億円、営業利益が同1.2%増の3億50百万円、経常利益が同0.5%減の3億36百万円、純利益が同0.7%増の1億88百万円としている。営業利益は人件費増加などで微増益にとどまり、経常利益は上場関連費用の計上で微減益見込みだが、生保業界の新規案件獲得やインフラ案件の受注拡大などで増収見通しだ。

  中期的には年率5%以上の成長戦略で売上高100億円、売上高経常利益率7%以上の維持を目指し、成長に向けた取り組みとして新規顧客の開拓、エンドユーザーとの直接契約の拡大、CMMIとPMPをベースにしたコンサルティングビジネスの拡大などを掲げている。M&Aも積極活用する方針だ。

  株価の動き(13年10月公開価格740円に対して初値3500円)を見ると、1月下旬~2月上旬の全般地合い悪化の影響も受けて水準を切り下げる展開となり、2月5日には1362円まで下押す場面があった。ただし2月中旬には1700円台まで切り返す場面があり、足元も1600円近辺で推移している。

  2月21日の終値1570円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS67円24銭で算出)は23~24倍近辺、実績PBR(前期実績のBPS322円06銭で算出)は4.9倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線が戻りを押さえる形だが、足元では下げ渋り感を強めて調整のほぼ最終局面のようだ。(ジャーナリスト&アナリスト)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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