【相場熟者が答える投資相談】豊田通商は、あとどれ位上がるか見通しについて

2014年2月23日 13:10

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

■豊田通商を2000円で200株持っています。少し上がってきたので利食いしようかと思っているのですが(名古屋市・N)

  【問い】 豊田通商 <8015> を2000円で200株持っています。少し上がってきましたので売ろうか迷っています。あとどれ位上がるか見通しについて、よろしくお願いします。

■2600円のフシまでもう一段高はありそうです

  【答え】 2月21日(金)は、159円高(+6.87%)の2473円と3営業日ぶりに反発、174円高の2488円と買われ日経225採用銘柄の値上がり率トップになりました。米国株3営業日ぶりに反発と、円安推移を受け、買い直される展開となっています。

  同社は、1月28日にトーメンエレクトロニクスに対してTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指すと発表しています。買い付けの開始時期は6月頃を計画していますが、中国の独占禁止局の審査を要するため未定としています。現在、トーメンエレの株式を40.16%保有していますが、完全子会社化によってトヨタ以外への半導体供給の販路拡大から、業績へ貢献するとの期待感が底流にあり、騰勢を強めたものと思われます。

  足元の業績、金属、グローバル生産部品・ロジスティックス、自動車、機械・エネルギー・プラントプロジェクト、化学品・エレクトロンクス、食料、生活産業すべて好調で、2014年3月期業績予想は、売上高7兆6000億円(前期比20.6%増)、営業利益は1580億円(同36.4%増)、経常利益は1690億円(同35.4%増)、純利益は720億円(同6.8%増)を見込んでいます。年間配当は46円(同2円増)を予定しています。

  株価は、5月22日につけた昨年来の高値3175円から8月28日安値2230年と調整。その後、2500円を軸にモミ合っていましたが、2月7日安値2242円と売り直されて下値を確認し、上昇にしてきました。トーメンエレクの業績寄与、インドでの新空港建設をはじめた海外でのインフラ整備、ケニアでの淡水化事業、燃料電池車向けステーション参入など期待材料は豊富です。今期予想PER12倍台と割安感があり、26週移動平均線を上回ってきましたので、年度末となる3月期末に向けもう一段高が期待されます。上値フシとなる2600円前後までの上昇を期待し持続もと考えます。(株式評論家・摩周湖)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)

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